ジムニー(JB23)のミッションが入りにくいのでクラッチワイヤーの調整を行いました。クラッチワイヤーの調整には工具もジャッキも必要なく3分程度で作業が完了します。しかし、クラッチ調整ネジが小さく車体に隠れて分かりづらいので、初めて調整する時は迷うと思います。そこで、クラッチ調整方法について画像を元にまとめました。
症状と原因
症状
・発進時1速に入りにくくなる。
・3速に入れた後、1速にはスムーズに入る。
・シフトアップ時4速に入りにくくなる。
・シフトアップ時引っかかるような違和感がある。
原因
クラッチワイヤーが伸びてクラッチペダルを奥まで踏み込んでも、クラッチが微妙に切れておらずミッションが入りにくくなっている。アイドリング中に3速にミッションがスムーズに入った理由は、エンジンの回転数とミッションのギア比が一致しているためスムーズに入ったことが考えられます。また、3速からニートラルに戻すとシンクロ(ミッションを入りやすくする部品)が同調し、1速に入りやすくなったことが考えられます。
調整方法
①ジムニーの車体に向かって左側にクラッチ調整ネジが配置されています。エンジンが温まっているとオイルパンが高温になり火傷をする恐れがあるので、冷間時に作業をする事がおすすめです。
②画像の調節ネジを右に3クリック程度ずつ複数回に分けて回しながら調整します。調整ネジを右に回しすぎるとクラッチが繋がらなくなるので少しずつ回して調整する事がポイントです。上手く調整できれば、クラッチワイヤーが引っ張られクラッチの切れが良くなります。左に回すとクラッチワイヤーが緩みクラッチが切れなくなるので注意が必要です。また、1クリック毎にゴムのストッパーに当たり手応えがあるので回しすぎる心配はないと思います。
③エンジンを掛けて試運転を行いミッションの入り具合を確認します。症状が治らない場合は、再度調整するか他の部品に原因があることが考えられます。
まとめ
クラッチワイヤーの調整は比較的簡単に行えて効果的ですが、車検時に車屋さんが行なっていたりするので調整不要の場合が多いです。しかし、ミッションが入りにくい症状が発生した場合は調整する価値はあると思います。
今回、走行距離「約6万Km」で症状が発生し複数回に分けて、合計12クリック右に締め込み調整しました。1回の調整で3クリック調整し試運転を行なっています。また、8クリック締め込んだ時に手応えが少し変わり、ネジを回すことが少し重くなりました。
追記
12クリック締め込んでも改善されない方は、12クリック以上締め込むことをオススメします。20クリック以上、締め込んで改善された方が居られました。
初めましてこんにちわ。新車購入した最終型のジムニーで6万キロ超えたあたりから1速になかなか入らなくなりディーラーへ点検に出し、ミッションオイル、デフオイル交換で様子を見てくださいと言われたんですがほとんど改善されてなく、発進のたびに一人イライラしてました、こちらのページにたどり着き実践してみたところ劇的に改善され感激のあまりコメントさせていただきました、ありがとうございます!
無事に解決してよかったです。
クラッチワイヤーについては想像以上に伸びるので定期的な点検が必要なようです。
ミッションのシンクロが摩耗している場合もあるようですが、まずはクラッチワイヤーの調整や交換が手っ取り早く安上がりです。
メンテナンスして長く乗り続けたいですね!