ジムニー(JB23)のクラッチワイヤー交換方法について画像を基にまとめました。クラッチワイヤーの調整ではミッションの入りが改善されないので、クラッチワイヤーの交換を行いました。ミッションが入りづらくクラッチやミッションのオーバーホールを考えている方は、クラッチワイヤーの交換で症状が改善すると費用が安くて済みます。
症状
・1速や2速に入り難くなる。
・3速に入れた後に1速はスムーズに入る。
・シフトアップの時に引っ掛かるような違和感がある。
・エンジンを止めている時はクラッチを踏まなくても全速スムーズに入る。
・クラッチの遊びが無くなるまでクラッチワイヤーを引っ張っても改善されない。
原因
クラッチワイヤーの調整を行なってもクラッチワイヤーが調整の範囲以上に伸びており、クラッチペダルを奥まで踏み込んでもクラッチが微妙に切れておらず、ミッションが入り難くなった事が原因だと推測します。
今回、クラッチワイヤーの交換で症状が改善しましたが、症状が改善しない場合はクラッチやミッション等に問題がある場合もあります。
使用したのも
・新品クラッチワイヤー 1本
・太い針金
・ペンチ
・ペーパータオル
交換方法
①エンジンルームに向かって左側に位置しているのがクラッチワイヤーです。クラッチペダルとクラッチに繋がっており、クラッチペダルを踏むとワイヤーが引っ張られてクラッチが切れる単純な仕組みになっています。
②クラッチワイヤーが確認できたら車体に潜り込みクラッチワイヤー調節ネジを緩めます。エンジンが温まっているとオイルパンが高温になり火傷をする恐れがあるので、冷間時に作業をする事がオススメです。また、ノーマルの車高でもジャッキを使わずに作業は行えます。
クラッチワイヤー調節ネジの場所が分からない場合はこちら↓
③クラッチワイヤー調節ネジの近くに黒い蓋があるので、黄色方向に押しながら青方向に引き蓋を外します。蓋が外れたらクラッチワイヤーを外す事が出来ますが、グリスで汚れているので周りを汚さないように慎重に取り外します。
④クラッチペダルの上部に手を入れて、クラッチペダルからクラッチワイヤーを外します。目視で確認できる位置にクラッチワイヤーが無いので、手探りでペダルのフックからワイヤーを外す事になるので少し難しいかもしれません。
⑤両方のクラッチワイヤーが外せたらエンジンルームからクラッチワイヤーを外します。車体とのジョイント部分のパッキンや2ヶ所のクリップは、工具を使わなくても外す事が出来ます。車体からワイヤーを外す時は右に寄せながら引き抜くとスムーズに外す事が出来ます。
⑥クラッチワイヤーが外せたら逆の手順で新品のクラッチワイヤーを取り付けます。クラッチペダルにクラッチワイヤーを取り付ける時は、外した時と同じで目視できませんがクラッチワイヤーが硬いので取り付は容易です。
しかし、上の画像のゴムを取り付ける時にゴムを引っ張り出さないといけないので、クラッチワイヤー交換で一番苦労するポイントです。細いドライバーも入らないので、少し太い針金を曲げて制作したフック工具(釣り針状)を使用して引っ張り出します。
⑦新品のクラッチワイヤーに交換できたらクラッチワイヤーの調整を行い作業終了です。初めて交換される場合の作業時間は40分程度が目安です。
まとめ
ミッションの入りが悪くクラッチワイヤー調整でも症状が改善されなかったので、車屋さんのアドバイスを受けてクラッチワイヤーを交換しました。クラッチワイヤーの交換でミッションの入りが改善された事には驚きました。
今回、走行距離「約8万Km」でクラッチワイヤーを交換しました。新品のクラッチワイヤーと古いクラッチワイヤーの形状が少し違ったので、対策されたのかもしれません。
クラッチ盤に原因があり交換した場合は、車屋さんで工賃と部品代で5万円の見積もりを提示されましたが、クラッチワイヤーの交換で改善されたので安く上がりました。