SUZUKI(スズキ)から待望の新型ジムニーが2018年7月に発売されます。新型ジムニーは初代ジムニーの発売から数えて4代目で、同じコンセプトの車が半世紀に渡って販売され続けている名車の新型です。そこで、発売が迫っている新型ジムニーの情報についてまとめました。専門用語も分かりやすく解説しているので、ジムニー初心者の方にも分かりやすいと思います。
新型ジムニーについて
ラダーフレーム
新型ジムニーにも採用されているラダーフレームは、ラダーフレームと言えばジムニーと言うくらい有名です。ラダーフレーム(ボディとフレームが別々)はモノコックフレーム(ボディとフレームが一体)より製造コストや車重が増えますが、耐久性が高く堅牢なフレームです。
しかし、モノコックフレームも進化を遂げており、新型ジムニーに採用されても問題ないと思うのですが伝統は貫いています。因みにラダーフレームよりモノコックフレームの方が多くの車に採用されています。
エンジン縦置きFRレイアウト
良くも悪くも伝統のエンジン縦置きFRレイアウトを引き継いでいます。エンジンを縦に置く事でエンジンの動力を伝えやすく、車の重量配分も均等にする事ができます。しかし、車内スペースが狭くなるデメリットがあります。
FRレイアウトは後輪駆動を意味しており、部品点数は多くコストが掛かりますがFF(前輪駆動)と比べて優れている面が多いです。コストを無視して性能を追求した場合、必然的にエンジン縦置きFRレイアウトを採用する車が多いと思います。
この時点で、新型ジムニーの価格は低モデル(XG)でも車両価格130万円+税は行くと思います。フレームやエンジンのレイアウト、駆動方式の時点でコスト無視の性能重視の車作です。
副変速付パートタイム4WD
副変速付パートタイム4WDに関しては、副変速の切替に旧ジムニーの手動切替式が採用されているようです。電子切替式は悪路走行で配線が切れる事が多かったので、改善されて良かったです。
ジムニーは四輪駆動車(4WD)と思いがちですが、悪路以外の走行は後輪駆動での使用が多いと思います。新型ジムニーの4WDに関しては、ブレーキLSDが標準で装備されるようです。
機構は違いますが、ブレーキLSDの装備により新型ジムニーはデフロック状態を再現する事が可能になっています。
4WDでも対角のタイヤが宙に浮いた状態では、動力が伝わらず行動が困難になります。
ブレーキでタイヤをロックすることにより、全てのタイヤが宙に浮かない限りタイヤに動力を伝える事できます。
3リンクリジッドアクスル式サスペンション
旧ジムニー(JB23)から引き続き採用されたサスについては、名称は長いですがオフロード走行に有利なサスペンションの方式です。勿論、乗り心地無視の性能重視です。
リジッドアクスル式のサスペンションは、駆動系の部品がサスに収まっているので、外部からの衝撃に対しても強く耐久性も高いです。しかし、足元が重くなるので高速走行は苦手です。
ジムニー以外にもジープラングラーやランクル70と言ったオフ車が、リジッドアクスル式のサスペンションを採用しています。
各グレードについて
XG 660cc 4WD 5MT・4AT(スタンダード)
■運転席・助手席SRSエアバッグ■
旧ジムニー(JB23)にも装備されています。
■SRSカーテンエアバッグ■
ドアに装備されたエアバッグです。旧ジムニー(JB23)には装備されていません。
■フロントシートSRSサイドエアバッグ■
シートのサイドに装備されたエアバックです。旧ジムニー(JB23)には装備されていません。
■マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ■
一般的なヘッドライトです。
■エアコン■
温度調節は手動で行う必要があります。
■フロント2スピーカー■
運転席と助手席の足元に2個のスピーカーが装備されています。
■16インチスチールホイール■
旧ジムニー(JB23)と同じ16インチホイールが装備されています。素材は鉄製です。
XL 660cc 4WD 5MT・4AT(ノーマル)
■フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ■
霧で視界不良の時などに役立つ補助灯が装備されています。
■フルオートエアコン■
温度調節を自動で行ってくれます。
■キーレスプッシュスタートシステム■
鍵を携帯していれば鍵を使わずエンジンを始動させることが出来ます。
■電動格納式リモコンドアミラー■
ドアミラーの開閉を遠隔操作で行うことが出来ます。
■スモークガラス■
リアガラスにスモークがかかっており、外から中が見え難くなっています。
XLにはXGの装備と上記が装備されています。
XC 660cc 4WD 5MT・4AT(ハイグレード)
■デュアルセンサーブレーキサポート■
流行りのブレーキアシストです。前方の障害物をカメラで捉えブレーキをアシストしてくれます。
■LEDヘッドランプ■
省電力で高効率なLEDヘッドランプを装備しています。ハロゲンランプと比べると見た目にも違いがあります。
■ヘッドランプウォッシャー■
フロントガラスのウォッシャーがヘッドランプにも装備されており、ヘッドランプが汚れてもウォッシャーで綺麗にすることが出来ます。
■クルーズコントロールシステム■
走行中、スイッチを押すだけで一定の速度を保ったまま走行する事ができる機能です。使用率は低いと思います。
■LEDサイドターンランプ付ドアミラー■
LED式のウィンカーがドアミラーに装備されています。
■16インチアルミホール■
旧ジムニー(JB23)と同じ16インチホイールが装備されています。素材はアルミで鉄製より軽量で見栄えがいいです。
XCにはXLの装備と上記が装備されています。
まとめ
発売が待ち遠しい新型ジムニーですが、コストより性能を追求しており、販売価格が気になるところです。ハイグードのXCにナビやフロアマット等のオプションを取り付けた場合、乗り出し価格は200万円前後になりそうです。
今回のフルモデルチェンジで、構造は同じですがフレームや駆動方式、サスは改良が加えられていると思うので、ジムニーファンには支持されると思います。
また、未舗装の道が少ない現代に反するコンセプトの車ですが、良い物は売れると思うので、新型ジムニーも例外なく納車1年待ちの大ヒットになると願っています。