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新型ジムニー(JB64)を試乗した感想について!JB23との互換性やリフトアップについても記載しています。

2018年7月5日に発売された新型ジムニー(JB64)を試乗した感想についてまとめました。愛車の先代ジムニー(JB23)と比較して記載しているので、新型ジムニーの変わった点が分かりやすいと思います。また、旧型との互換性やリフトアップ等の情報についても記載しているので、参考にして頂ければ幸いです。

以下、先代=JB23で表記しています。

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外観について

旧型のJA12型・JA22型に似ていますが一回り大きい感じです。先代と比べても一回り大きな印象でした。フェンダー(ボディ)とタイヤのスペースが大きく取られており、車高は先代と同じですが高く感じます。フロント・リアバンパーが黒い点もリフトアップの印象に繋がっています。

車体の下を覗くと噂のアルミ製オイルパンが銀色に輝き目に止まります。アルミ製のオイルパンについては賛否両論あると思いますが、防錆性やトランスミッションとの結合による、振動、騒音の低減に貢献しています。

個人的には、オイルパンは車体の最下層に配置されているので、石等にヒットした時に割れないか心配です。鉄製の場合は、アルミと比べると重量や防錆性は劣りますが強度があります。

R06A型ターボエンジン(ジムニー専用にチューンナップ)が搭載されているエンジンルームに関しては、インタークーラーの位置が左ヘッドライト横に配置されており、エンジンルーム全体が先代と比べると控えめな印象でした。

また、エアクリーナーがエンジン上部に配置されているので、シリンダーヘッドが隠れてしまい全体的に黒一色で遊び心に欠けます。しかし、ウォタータンクが旧型の2倍程度大きく、各パーツとの隙間も広く整備性は良さそうです。

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内装について

試乗した最上級グレードXCのシートは、厚みがありホールド感がありました。先代と比較すると、厚みやホールド感に関しては新型の方が良いです。フロント・リアの足元スペースも広く狭いとは感じませんでした。

ハンドル周りは遊び心が満載で、プラスチックの六角ボルトが個人的には良かったです。また、電子化が進んでおりスピードメーターやタコメーターは機械式デザインですが、車両の情報(航続可能距離、外気温度、時計、等)については中央の液晶パネルに表示され、近代的な車の内装に近いと感じました。トヨタのプリウスPHVと比べるとまだまだアナログです。

アクセルペダルやブレーキペダル、シフトレバーについては、先代と大差ない感じです。4WDへの切り替えレバーが先代の電子式から機械式に変更されており、シフトレバーの後ろに切り替えレバーが配置されています。

電子式は、配線が断線しやすく不評だったので、機械式に変更された事で信頼性も向上しています。

残念な点は、荷物スペースが先代と比べると狭いです。リアシートを倒せば荷物スペースは広くなりますが、先代のようにリアシートを立てた状態で、折り畳み自転車を載せる事が出来ません。移住スペースが広い分、荷物スペースが狭くなっています。

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実際に運転してみて

エンジンの始動はボタンで行うキーレス式でいい感じです。アイドリング中は車内にエンジンノイズは無く静かです。圧倒的ではありませんが、先代よりエンジン音は静かです。

運転姿勢も先代と大差ありませんが、シートのホールド感が新型の方が良いです。地味にハンドルの高さが調節できる点も好印象でした。

トルクが先代より低いですが、走り出しや走行中に加速が悪いとは感じなかったので、トルク差については体感できないレベルの違いです。また、ハンドルの重さやクラッチ、ブレーキの踏み加減も違和感なく操作可能でした。

先代は高速走行が苦手でハンドルジャダー(ハンドルが震える)事が多かったですが、新型は高速走行も安定しており軽自動車とは思えない安定感でした。しかし、タイヤの摩耗等により新型でもハンドルジャダーが発生するかもしれません。

フロントガラスが狭いので周囲の視認性が悪いと思っていましたが、先代より視認性が良くドアミラーに装備されているアンダーミラーで、助手席側の前後の状況も把握し易かったです。

試乗した新型ジムニーはMT(ミッション)車でしたが、先代のようなペコペコ感は全く無くカチッカチッとギアが入ります。個人的には、ギアの入りが改善されていた点が試乗で一番印象的で感動しました。シビックタイプRまでは行きませんが、シフトチェンジが楽しかったです。

不整地での4WD(四輪駆動)走行に関しては、試乗なのでハードな走行は出来ず新装備の「ブレーキLSD」の効果は体感できませんでしたが、先代より4WD走行は安定していました。素人でもフレームの剛性の高さを感じ取る事ができ、剛性の高さが安心感として伝わってきました。

舗装路を4WDで走行するとストレートは問題ありませんが、内輪差が大きくなるカーブでは先代同様に違和感がありました。舗装路では、先代と同様に2WD(後輪駆動)での使用がオススメです。

燃費については、先代より約30kg車重が増えており電装系も充実していますが、技術も進歩しているので試乗だけでは分かりませんでした。

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その他の情報について

・カーナビやオーディオはJB23と互換性があります。
・JB23の純正ホイールを新型JB64に取り付ける事は可能です。
・新設計の為にJB23のパーツは流用できない物が多いです。
・ボディは安全基準を満たす為に鉄板が厚くなっています。
・ETCは登録を変更する事で流用可能です。
・スズキセーフティサポート装備車は改造やインチアップが制限されます。

上記の情報はスズキの販売員からの情報を元に記載しています。インチアップや改造に関しては、スズキセーフティサポート装備車(自動ブレーキ等)は車高が変わるとカメラの位置が変わるので、不具合が発生する恐れがあるとの事です。

まとめ

新型ジムニーを実際に試乗してみると、カタログには記載されていない事もわかり、試乗の良さを改めて実感しました。試乗前は、なんでも電子制御のイメージでしたが、試乗してみると歴代のジムニーと同様に、ブレないコンセプトの車に仕上がっていました。

個人的には新型ジムニーは買いで、リフトアップや改造を行うならXGグレードで、ノーマルのまま乗る場合はXCグレードが良いと思います。また、オートマ車よりマニュアル車推しです。

今回、スズキ3社でXCグレード+ミッション+フロアマットの条件で見積もりを取りましたが、乗り出し価格は以下の通りでした。

A社:1,951,002円(税込)
B社:1,890,042円(税込)
C社:1,951,002円(税込)

黙ってても売れる車は、値引き無しの強気の姿勢でした。