イヤホン市場には、機能や価格帯の幅広い製品が数多く存在しています。その中でも、飛行機での使用に適したノイズキャンセリング機能を備えたイヤホンは、旅行者やビジネス利用者にとって重要なアイテムとなっています。そこで今回は、格安イヤホン「EarFun Air Pro 3」のノイズキャンセリング能力を実際の飛行機内で検証しました。
実際に飛行機の機内で使用した感想をもとに記載しているので十分に信頼できる内容となっています。
使用した格安イヤホン「EarFun Air Pro 3」のスペック
チップセットとBluetooth
EarFun Air Pro 3はQualcommの最先端チップ「QCC3071」を搭載しています。これにより、高度なワイヤレス接続性と安定性が実現されます。Bluetooth 5.3をサポートし、最新のBluetooth技術を利用しています。
ノイズキャンセリング性能
ハイブリッドANC(アクティブノイズキャンセリング)技術を採用し、最大43dBのノイズ低減が可能です。EarFunの独自技術「QuietSmart 2.0」により、騒がしい環境でもクリアな音楽や通話を楽しむことができます。
マイク
イヤホンには計6基のマイクが搭載されており、cVc8.0通話ノイズリダクション技術を採用しています。これにより、通話時のノイズを効果的に低減し、クリアな音声を相手に伝えることができます。
音質
11mm径のウールダイナミックドライバーを搭載し、バランスの良いサウンドを提供します。aptX Adaptiveコーデックに対応しており、高音質な音楽体験を実現します。
低遅延モード
低遅延モードをオンにすることで、遅延を55msまで減らし、動画やゲームの体験を向上させます。ただし、通信距離が短くなるため、音楽を聴く場合は低遅延モードをオフにすることが推奨されます。
バッテリー
イヤホン単体で最大9時間の音楽連続再生が可能であり、充電ケースを含めると最大45時間の再生が実現されます。急速充電にも対応しており、10分の充電で2時間の使用が可能です。
防水性能
IPX5の防水性能を備えており、日常生活での使用や濡れた状況下での利用にも安心です。
マルチポイント接続
iOS、Android、PCなどのデバイスと最大2台を同時接続することができ、スムーズな切り替えで音楽や通話を楽しむことができます。
飛行機で使用した結果
実際に飛行機に搭乗し、機上でノイズキャンセリング効果を確かめた結果については以下の通りです。
飛行機内では、耳障りな「ゴー」という重低音や「ブーン」と響く中域ノイズ、そして「シー」というエアコンの騒音に注目し、ノイズキャンセリング効果について検証しました。
まず、「ゴー」という重低音の騒音は低減されましたが、空気を震わせる音圧のある重低音が若干残るという点が気になりました。しかし、中域の騒音は比較的よく抑えられており、高域もほぼ無音状態に近いレベルでした。
重低音の音圧が残るという点は異質ですが、不快感のある中域の騒音を効果的に抑えることができたため、全体としては満足できるノイズキャンセリング効果だと思います。
実際に飛行機内で「EarFun Air Pro 3」を装着してみると、ノイズキャンセリング効果は予想以上に優れていることが分かりました。重低音の「ゴー」はほとんど気にならないレベルにまで低減され、「ブーン」という中域ノイズも尖りが取れて遠くで聞こえる程度になりました。
高域のノイズも軽減され、全体としては飛行機内の音楽体験を大幅に向上させることができました。価格も手頃であり、ノイズキャンセリング機能の性能を考えると、コストパフォーマンスも非常に高いです。
「EarFun Air Pro 3」は飛行機内での使用において優れたノイズキャンセリング能力を持つイヤホンでした。機内で配布されている耳栓と比べると圧倒的にノイズキャンセリング機能が搭載されたイヤホンをおすすめします。