モンスターハンターワイルズの発売が迫り、多くのハンターたちが期待を高めています。筆者も例外ではなく、中学・高校時代にPSPで『モンスターハンターポータブル2ndG』をプレイし、友人たちとリアルに集まって狩りを楽しんでいました。そのため、モンハンといえば携帯機で遊ぶものという感覚が強く、据え置き機でのプレイにはどうしても抵抗がありました。
クラウドゲーミングという選択肢
そこで目をつけたのがクラウドゲーミングの『GeForce Now』です。NVIDIAが提供するこのサービスを利用すれば、高スペックなゲーミングPCがなくても、スマートフォンやタブレットでハイクオリティなゲームを楽しむことができます。実際に試したところ、遅延も少なく映像も美しいため大満足でした。
しかし、問題が一つありました。『モンスターハンターワイルズ』は発売時点では『GeForce Now』に対応していない可能性が高いのです。これまでのシリーズ作である『モンスターハンターワールド』や『ライズ』が対応していることを考えると、いずれは対応するでしょうが、発売直後にプレイできないのは痛手です。
UMPCという新たな選択肢
そこで、携帯機感覚でPCゲームをプレイできるUMPC(Ultra-Mobile PC)に注目しました。今回購入したのは『ROG Ally X』。2025年2月時点で最も高スペックなUMPCの一つとされており、『モンスターハンターワイルズ』がどれほど快適に動作するのか検証してみました。
ROG Ally Xベンチマークテスト
まず、『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークソフトを使用してテストを行いました。
・解像度フルHD(1920×1080)
・グラフィックプリセット中
・25W動作モード
FPSは平均48前後ですが、動きがカクつき、快適とは言えない。
・解像度フルHD(1920×1080)
・グラフィックプリセット底
・25W動作モード
FPSは平均55前後ですが、問題なく動作しているように感じる。
・解像度1600×900
・グラフィックプリセット底
・25W動作モード
FPSは平均60前後、問題なく動作している。
・解像度1280×720
・グラフィックプリセット底
・25W動作モード
グラフィックの質は大幅に低下するが、60FPS近くで安定。
グラフィックの品質を妥協すればUMPCでも十分プレイ可能という結果になりました。
実際のベータテストでのプレイ感
続いて、ベータテスト版を実際にプレイしてみました。
・フルHD+中設定:カクつきが目立ち、快適に戦闘するのは難しい。
・フルHD+底設定:フルHD+中設定より安定しており操作も軽快。
・1600×900+低設定:ある程度滑らかになり、操作のストレスも軽減。
・1280×720+低設定:60FPS近くで動作し、レスポンスも良好。
結果として、画質とグラフィックプリセット値を下げることでUMPCでも十分なプレイ環境を確保できました。PSPやSwitchでのモンハン経験がある人なら、この画質でも違和感なく楽しめるでしょう。
UMPCでプレイするメリットとデメリット
UMPCの最大のメリットは、どこでも気軽にプレイできることです。外出先でも家の中でも、自由に持ち運んでプレイできるため、据え置き機のように特定の場所に縛られることがありません。また、PCゲームが動作するため、他のゲームや作業用途にも活用できる点も魅力です。
一方で、デメリットも存在します。まず、バッテリー持ちが短いことが挙げられます。長時間プレイするには、電源の確保が必要になります。また、高スペックなUMPCは価格が高く、据え置き機と比べるとコストパフォーマンスは劣る可能性があります。
まとめ
『モンスターハンターワイルズ』をどこでもプレイしたい人にとって、UMPCは魅力的な選択肢です。高画質を求めるならゲーミングPCやPS5が最適ですが、携帯性を重視するならUMPCでも十分楽しめることが分かりました。今後『GeForce Now』が対応すればさらに快適なプレイ環境が整うので、それまではUMPCで楽しみながら待つのも一つの手です。
どの環境でプレイするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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