ミニマリストといえば「必要最低限の持ち物で暮らす人」というイメージが強く、車の所有は真っ先に手放されるものだと思われがちです。
しかし私は現在、田舎暮らしをしながらミニマリスト生活を送っている関係で、どうしても車を手放すことができていません。
今回は、そんな私が軽自動車を維持するためにかかっているリアルな費用をすべて公開しつつ、「ミニマリストが車を所有する意味」「車の手放し時」についても深掘りしていきます。
なぜミニマリストなのに車を所有しているのか?
私が暮らしているのは、鉄道やバスなどの公共交通機関が乏しく、日常の買い物・通院・役所の手続きなど、車がないと立ち行かないのが現実です。
例えば最寄りのスーパーまでは車で片道15分。徒歩では1時間以上かかってしまいます。
また、仕事にも車での移動が必要なため、現状では「車は生活必需品」であり、やむなく所有している状況です。
もちろん、将来的に都会に移住したり、ライフスタイルが変われば迷わず車を手放すつもりでいます。
つまり車は、「一時的に必要な所有物」として割り切っているのです。
現在所有している車:スペック紹介
私は現在、軽自動車(スズキジムニー)を所有しています。
過去には普通車に乗っていた時期もありましたが、維持費の差を痛感し、今は完全に軽自動車に落ち着いています。
軽自動車のメリットは以下の通りです。
・燃費が良い
・車検が安い
・小回りが利くので田舎道や狭い道でも安心
地方暮らしのミニマリストにとって、コストと利便性のバランスが最も取れている選択だと感じています。
【徹底公開】軽自動車の維持費、月額いくら?
ここからは、私が実際にかかっている車の維持費を細かく紹介していきます。
これから車を持つか悩んでいる方、車を手放すか検討している方にとって、参考になると思います。
■自動車保険:年額27,650円(月額2,304円)
保険はソニー損保の対人・対物無制限プランを選択。
通勤にも使用しているので、万が一の事故に備えて補償内容はしっかりしています。
ミニマリストであっても、「事故時の損失を最小限にする」という意味で、保険には投資しています。
■ガソリン代:月額約10,000円
通勤や買い物で平均的に月500kmほど走行。
軽自動車の燃費はリッター20kmほどなので、ガソリン価格(1L=160円前後)を基に計算すると、月1万円前後で推移しています。
もちろん、ガソリン代は走行距離次第で変動します。
外出頻度を下げたり、買い物をまとめ買いすることで多少コントロールは可能です。
■車検費用:2年ごとに26,340円(月額換算1,097円)
私は毎回ユーザー車検(自分で受ける車検)を行なっています。
整備工場を通さない分、かなりのコストカットが実現できています。
内訳は以下の通り
自賠責保険:17,540円
検査手数料:2,200円
合計:26,340円(2年ごと)
月額換算にすると1,097円という結果に。
ユーザー車検は少し手間ですが、ミニマリストにとっては最もコスパの良い方法です。
■自動車税:年額12,900円(月額換算1,075円)
私の車は13年を超えているため、環境性能割増(グリーン化特例の終了)が適用され、軽自動車税は通常より高めの12,900円です。
維持費以外の費用:車両価格・消耗品など
車の維持費は税金やガソリンだけでは終わりません。
車両本体の価格や、タイヤ・オイルといった消耗品のコストも見逃せません。
■車両価格:160万円(15年償却)
私の軽自動車は160万円で購入しました。
耐用年数を15年と見積もって年割・月割すると、月額換算で約8,888円になります。
■消耗品・定期メンテナンス
タイヤ交換(車検ごと):27,000円(2年ごと)→月額1,125円
ブレーキオイル交換(2年ごと):2,000円→月額83円
オイル交換(年2回×1,470円):2,940円→月額245円
■合計:12.4万円/年→月額10,341円
ミニマリストの車の維持費【合計】
費用項目 | 月額(円) |
---|---|
保険代 | 2,304 |
ガソリン代 | 10,000 |
車検費用 | 1,097 |
自動車税 | 1,075 |
車両償却費 | 8,888 |
消耗品メンテ費 | 1,453 |
合計 | 24,817円 |
つまり、ミニマリストが軽自動車を維持するには月額24,817円以上が必要という結論に至りました。
ミニマリストにとって車の所有は是か非か?
私のように田舎で暮らしていると、車を手放すことは現実的ではありません。
しかし、もし下記の条件に当てはまるなら、車を手放す選択肢も十分にあり得ます。
■車を手放しても生活に支障がない条件
都市部に住んでいて交通機関が充実している
通勤や買い物が徒歩・自転車・電車で完結する
たまの遠出はレンタカーやカーシェアで十分
たとえば、レンタカーは1日7,700円ほどで借りられます。
月に1〜2回しか車に乗らないなら、レンタカーの方が確実に安く、手間もかかりません。
まとめ:車の所有は「生活スタイルで決める」が正解
車の所有はミニマリストにとって矛盾しているようにも見えます。
しかし、「持たない」ことが正義ではありません。
本当に必要で、かつ生活の質を上げてくれるのであれば、それは持つ価値のある所有物です。
大切なのは「無意識に持ち続けないこと」。定期的に見直し、生活に必要なものかどうかを問い直すことが、ミニマリストとしての誠実な姿勢ではないでしょうか。
最後に:車の手放し時は?
生活環境が変わったとき(引越し・転職など)
使用頻度が極端に下がったとき
カーシェアやレンタカーで十分と感じたとき
そのタイミングこそが「車を手放す最適なタイミング」です。
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