「モノは少なく、価値は高く。」
これが、私が長年大切にしているミニマリストの信条です。持ち物を厳選し、必要なものだけを取り入れる暮らしをしていると、「買い物」に対する姿勢も自然と変わってきます。そんな私が、今回は株主優待を活用して、間接的にニンテンドースイッチ2を手に入れた方法を紹介します。
ミニマリズムとは一見相反するように思える「ゲーム機の購入」。けれど、必要なものを厳選して手に入れるという観点からは、どうせ買うなら最も効率的・価値ある方法で手に入れたい。そう考えた結果、私は株主優待の仕組みを活用するという選択に行きつきました。
株主優待で直接ゲーム機を買うことはできない?
まず前提として、株主優待でニンテンドースイッチ2を「直接」もらえる企業は存在しません。任天堂の株主優待制度にも、スイッチ本体やゲームソフトが配られるという特典はありません。
では、どうやって優待で手に入れるのか?
答えは、「優待でもらったデジタルギフトを、Amazonギフト券などに交換し、スイッチを買う」という間接的な方法です。ちょっと遠回りですが、これが実は非常に効率的かつ現実的なのです。
優待でもらえるのは「QUOカード」だけじゃない
株主優待というと、「QUOカード」や「自社製品」のイメージが強いですが、実は最近ではデジタルギフトを提供する企業も増えてきています。
特に注目すべきは、「デジタルギフトのプラットフォーム(例:デジタルギフト.com)」と提携している企業。こうした企業の優待では、受け取ったギフトをAmazonギフト券・PayPay・LINE Pay・楽天ポイントなどに自由に交換することが可能です。
つまり、自分の好きな使い道に変換できる柔軟性がある点が、現物支給型の優待に比べて圧倒的にミニマリスト向きだと言えるのです。
おすすめ銘柄:グッドコムアセット(3475)
ここで、私が実際に使った銘柄を紹介します。それが、不動産事業を展開している「グッドコムアセット(証券コード:3475)」です。
この企業は、毎年5月・11月に株主優待としてデジタルギフトを提供しており、保有株数に応じてその額が決まります。2025年5月の実績では、1,000株を保有していれば5万円分のデジタルギフトがもらえました。
権利取得のためには、権利付き最終日(2025年で言えば5月28日)までに株を保有している必要があります。そして、権利が確定すれば、約3ヶ月後に郵便でギフトコードが届きます。
そのギフトを即日Amazonギフト券に交換し、そのままスイッチ2を購入。これが、私が実践した流れです。
ミニマリスト的視点での「株主優待×消費」の最適化
この方法の何が魅力的かというと、「お金の使い道に“意図”を持たせられる」という点にあります。
普通にスイッチを買えばそれで終わりですが、株を保有するというアクションを挟むことで、
・ギフトとしての特典獲得(優待)
・実用品としての購入(スイッチ)
と、一つの消費が複数の意味を持つようになります。これは、まさにミニマリズムの本質、「少ないもので最大限の価値を引き出す」に通じる行為だと、私は考えています。
この方法のメリット
1. 金銭的な節約だけでなく、投資体験が得られる
株を購入することで、優待以外にも配当金が得られる可能性があるため、単純な節約とは違った「体験型消費」としても意味があります。
2. Amazonギフト券はミニマリスト向き
ギフトの用途が自由で、モノを増やさない使い方(Kindle本の購入や、サブスク支払いなど)にも応用できます。
3. 株を売却すれば、資金回収も可能
優待取得後に株価が極端に下がらなければ、ある程度の資金を回収しながら商品を手に入れることが可能です。
この方法のデメリット
1. 初期投資が必要
グッドコムアセットを1,000株購入するには、2025年5月時点で約120万円前後の資金が必要でした。これは決して少額ではありません。
2. 株価リスクがある
優待目当てで購入しても、株価が下がれば損をするリスクがあります。短期での転売には注意が必要です。
3. ギフト到着までにタイムラグがある
優待を取得してから実際にギフトが届くまで2〜3ヶ月の待ち時間があります。「今すぐ欲しい」という人には不向きです。
まとめ:株主優待はミニマリストの強い味方になる
ニンテンドースイッチ2という、決して安くない買い物。ミニマリスト的にいえば、「本当に必要であれば買うべきモノ」です。しかし、だからこそ最も無駄のない形で手に入れたい。
今回紹介した「株主優待を活用した間接購入」の方法は、単なる節約術にとどまらず、お金との向き合い方を整えるひとつの手段になります。
もし、あなたがミニマルに生きたいと願っていて、なおかつ株式投資に少しでも興味があるなら、こうした優待活用術をぜひ一度試してみてください。
消費に“意味”を与えることで、暮らしがより豊かになる。
それが、ミニマリズムの真髄だと、私は信じています。
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