MacBook Air(M1)本体の塗装(コーティング)剥がれについて記載しました。シルバー色を選べば塗装が剥がれても心配ないと思われている方は必見です。個人的にも、シルバー色を選べば塗装が剥がれてもシルバー色だと思っていました。コーティング剥がれについて画像で詳しく記載しているので分かりやすいと思います。
また、コーティング剥がれによる保証についても記載しているので参考にして頂ければ幸いです。
MacBook Air(M1)の塗装について
MacBook Air(M1)本体の塗装は、厳密には塗装では無くアルマイト加工が施されています。アルマイト加工とは、アルミの表面に分厚い酸化アルミニウム被膜を作る加工技術でメッキや塗装とは異なります。知識があれば自宅でも可能ですが、MacBook Air(M1)のアルマイト加工を自宅で再現することは不可能に近いと思います。
この、アルマイト加工を行うときに混ぜ物を変えることで、MacBookの本体色(スペースグレイ、シルバー、ゴールド)を変えることができます。よって、スペースグレイとシルバー、ゴールドの下地はアルミ色(光沢がない)になります。
また、MacBook Air(M1)の表面に施されているアルマイト加工は、硬質アルマイト加工(25〜70nm)になり通常のアルマイト加工(5〜25nm)より耐摩耗性に優れています。傷つきにくさを表すモース高度は、モース硬度4.5前後になります。
硬質アルマイト処理=モース硬度4.5前後
釘=モース硬度4.5
ガラス=モース硬度5
衝撃(しょうげき)=瞬間的に発生する大きな力
塗装剥がれについて
アルマイト加工が施されたMacBook Air(M1)ですが、カギなどとの接触によりアルマイト加工が剥がれる場合があります。アルマイト加工は、擦りキズには強いですが一点の衝撃には弱いです。
また、硬いものと接触させずに使用しても「汗(あせ)」でアルマイト加工が腐食する場合もあります。実際に汗で腐食したアルマイト加工は、上の画像の通りでアルマイト加工が腐食されるとポツポツと穴が空いたようになります。画像のものは爪が引っかかる程に腐食しています。
通常の汗は弱酸性なのでアルマイト加工は腐食しませんが、夏場など汗が多い季節は汗がアルカリ性に傾く場合がありアルマイト加工を腐食します。アルマイト加工は、酸性には強いですがアルカリ性には弱い性質があります。よって、アルカリ性の水でもアルマイト加工は腐食します。
上の画像は、4年ほど使用したAppleのMagic MouseですがMacBook Airと同じアルマイト加工が施されているので、MacBook Airでも同じ症状が発生すると考えられます。
コーティング剥がれによる保証について
実際に塗装剥がれが発生した場合の保証についてAppleに問い合わせてみると、キーボードやフレームなどの塗装剥げに関しては保証の対象外になるようです。アップルケア(有料の保証サービス)に加入していても無料で交換にはならないようです。
保証期間 | 塗装剥がれ |
購入後14日未満 | 初期不良のみ対応 |
購入後15日以上1年未満 | 初期不良のみ対応 |
購入後1年以上 | 有料対応 |
しかし、新品で購入したMacBook Airに塗装の剥がれが発生していた場合は保証の対象になるようです。よって、新品購入時に塗装の剥がれを発見したら放置しないで出来るだけ早くアップルサポートセンターへ問い合わせることが大切です。