スノーピークのギガパワーストーブ地に他社OD缶(ボンベ)が使用できるのか、実際に試した結果についてまとめました。箱や説明書には、ギガパワーストーブ地にはギガパワーガスイソ(銀色)を使用するように記載してありますが、最寄りのホームセンターで販売されていないので入手が困難な場合があります。そこで、ホームセンターで販売されている他社OD缶で代替え出来るか実際に試してみることにしました。画像で詳しく記載しているので分かり易いとお思います。
また、スノーピークのギガパワーガスイソとホームセンターのOD缶の違いについても記載しています。
他社OD缶との違いについて
メーカー | 缶タイプ | 内容量 | 内容物 | 製造元 |
スノーピーク | OD缶 | 250g | ブタン+イソブタン | 東邦金属工業と 太陽(韓国の会社) |
ホームセンター(コールマン) | OD缶 | 230g | ブタン+プロパン | 東邦金属工業 |
スノーピークで販売されているギガパワーガス250イソ(銀色)とホームセンターで販売されている一般的なOD缶(コールマン)との違いは表の通りです。OD缶は、欧州規格を採用して製造されているので、製造メーカーによって缶やネジのサイズが大きく異なる事は無いようです。
これは、コールマンに限らずソト(SOTO)、キャプテンスタッグ、プリムス、イーピーアイガス、ジェットボイル、ファイヤメイプル、エムエスアールとOD缶製造メーカーで共通しているようです。
スノーピークのカセットボンベには、ギガパワーガスイソ(銀色)とギガパワーガスプロイソ(金色)の2タイプが存在しますが、両者の違いは内容物がブタン+イソブタンかプロパン+イソブタンかの違いになります。
各メーカーによりブタン(ノルマルブタン)+イソブタン+プロパンの配合率に違いがあります。
余談ですが、ホームセンターで購入できるコールマンのOD缶は充填ガスがブタン+プロパンの組み合わせなので、スノーピークのギガパワーガスイソ(銀色)より寒冷地適性が高いです。
・ブタン+プロパン=冬(寒冷地)
・イソブタン+プロパン=極寒冷地
用語について
OD=OD缶=アウトドアの略
LPG=液化ブタンの略=別名:ノルマルブタン=ブタン
実際に試した結果について
実際に他社製(コールマン)のOD缶をギガパワーストーブ地に取り付けてみると、全く問題なく取り付ける事ができました。取り付け後のガズ漏れもなく、接続部がグラグラする事もありません。
着火についても問題なく、一発で着火し炎の大きさも安定していました。野外で湯沸かしテストも行いましたが不完全燃焼で炎が小さくなったり、炎がオレンジになったりすることもありませんでした。
OD缶の結露についても、湯沸かし程度の使用では純正と社外品で発生する事は無かったです。
以上の結果から、ギガパワーストーブ地に欧州規格で製造された他社製のOD缶ならほぼ使用できると言う結果になりました。全ての他社製品を試していないので「ほぼ」と言う表現にしています。
個人的な見解が多く含まれているので、あくまでも緊急用の知識程度に留めておいて下さい。基本は、メーカー推奨の純正品を使用してください。
まとめ
ギガパワーストーブ地の箱や取説には、純正「ギガパワーガスイソ(銀色)」を使用するように記載してありますが、欧州規格で製造された他社製のOD缶なら問題なく使用する事ができました。
必ず純正「ギガパワーガスイソ(銀色)」を使用とは表記されていませんが、他社製品を使用した場合に発生した事故については保証の対象外となります。火を使う製品になるので重大な事故が発生する可能性も高く、基本は純正品を使用した方がいいです。
価格的にも純正品と社外品では、大差ないので基本的には純正をオススメします。他社製が使用できる事を覚えておくと災害など緊急時に役立つと思います。