「ミニマリストの生活って、本当に財布も持たないの?」
そんな声をよく耳にします。結論から言えば――はい、私は財布を持っていません。そして、それによって不便さを感じたことはほとんどありません。むしろ、快適でストレスの少ない生活が手に入りました。
本記事では、現金派だった私がキャッシュレスに完全移行した理由、実際の支払い方法、家計管理術、財布を持たないことのメリットとリスクへの備えについて、詳しくお話ししていきます。
現金派からキャッシュレス派へ移行した理由
もともと私は、いわゆる「現金主義」の人間でした。現金で支払うほうが安心、確実、支出の感覚も掴みやすい、そう信じていたからです。
しかし、数年前からモノを減らし、思考も行動もシンプルにしていくミニマリストの生活に惹かれ、ライフスタイルを少しずつ見直していく中で、「現金」に対する考え方も変わっていきました。
そして気づいたのです。
「現金って、持ち歩くのも管理するのも、意外と面倒だな」と。
ATMで引き出す手間、レシートやお釣りの処理、財布の厚み、支払い時の手間…。こうした一つ一つが、ミニマリスト的には余計な負担だったのです。
財布を持たない生活の始まり
私のキャッシュレス生活は、ある日ふと財布を忘れた日から始まりました。
「スマホにPayPayもiDも入ってるし、今日1日ならこれで乗り切れるかも」と思い、試してみたのです。すると、何の不便もなく一日が終わってしまいました。
それからというもの、財布を持ち歩くのがバカバカしく感じるようになり、次第にスマホ1台だけで生活する日数が増え、やがて“それが当たり前”になっていきました。
実際に使っているキャッシュレス決済サービス
私が主に使っているキャッシュレス決済は以下のとおりです。
QRコード決済の代表格。対応店舗が多く、地方でも便利。
【メルペイ】
メルカリの売上金をそのまま支払いに使えるのが魅力。生活用品の支払いによく活用。
【QUOカードPay】
株主優待でもらえることが多く、コンビニなどで使える。ミニマリストらしい“お得な活用術”。
【iD(アイディー)決済】
スマホをかざすだけで支払える非接触型。小銭いらず、現金不要。
これらをスマホのアプリやメルカリアプリで管理しています。
クレジットカードも持ち歩かない理由
多くの人がキャッシュレス=「クレジットカード中心」と考えがちですが、私は物理カードも持ち歩きません。
すべてスマホ内に格納しており、暗証認証や顔認証で安全性も高いです。
カードを落とす・忘れるリスクがゼロになり、スマホをなくさない限りは安心して利用できます。
家計簿はAIにお任せ!データで支出を見える化!
キャッシュレスの魅力の一つは、「支払い履歴が全てデジタルで残る」ことです。
現金払いではレシートを保管・分類・入力する必要がありますが、キャッシュレス決済はアプリが自動で記録してくれます。
最近では、ChatGPTなどのAIに履歴データを渡すだけで、
・食費、日用品、交通費などの内訳
・支出の傾向分析
・節約アドバイス
など、まるで家計アドバイザーのような機能を使うことも可能です。
データをExcel形式やPDFで出力してAIに読み込ませれば、人間より正確かつ素早く家計分析が完了します。
お金を使いすぎない工夫!ミニマリスト的意識とは?!
キャッシュレスの弱点とされるのが、「お金を使っている実感がない」ことです。
確かに、財布から現金を取り出すときの「支払っている感覚」がないぶん、つい使いすぎてしまう人もいるでしょう。
ですが、私は以下の理由で使いすぎることがありません。
2.支払い履歴が残ること自体が“記録されるプレッシャー”になる
3.アプリで常に残高や支出をチェックしている
つまり、見えない現金の“減り”に対して、自分なりの可視化ルールを作っているのです。
現金が必要になったときの対応策
「さすがに現金がまったく要らないってことはないよね?」
その通りです。特に個人経営の店舗や一部の病院、町内会費などはまだ現金が必要な場面があります。
そんなときは、ネット銀行を使ってコンビニATMから必要な分だけ引き出すようにしています。
私が使っているのは以下のような銀行です。
・ゆうちょ銀行
これらの銀行(住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行)は、コンビニATM利用手数料が無料になる回数が月に数回あるので、必要な分だけ引き出せば、現金を家に保管する必要もありません。
財布を持たないことで得られる自由と安心感
財布を持たない生活で得られたのは、「身軽さ」だけではありません。
・財布の中身(レシート、カード、小銭)を整理する手間がない
・財布そのものを選ぶ・買い替える必要がない
・お金の流れをデジタルで一元管理できる
・不正利用の通知や制限もスマホで即対応できる
ミニマリストにとって、こうした「不安や手間が減る生活」は非常に価値が高いのです。
キャッシュレス×ミニマリズムは最強の組み合わせ
財布を手放すという選択は、少し極端に思われるかもしれません。しかし、キャッシュレス社会の現代において、それはむしろ“自然な進化”なのではないかと思います。
現金を使う機会が少なくなり、スマホ1台でほぼすべての生活が完結できる今、私たちは「お金との関わり方」自体を見直す時代に入っています。
ミニマリストとして、「持たない暮らし」「減らす工夫」を追求してきた私にとって、財布を持たないキャッシュレス生活は、ミニマルライフの集大成とも言える存在です。
これからミニマリストを目指す方、キャッシュレスに興味がある方は、まずはスマホ1台で1日過ごすチャレンジから始めてみてはいかがでしょうか?
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