任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」と同時に発売されるソフト「1-2-Switch」の紹介映像と体験会を基に、「ジョイコン」に搭載されている各センサーの性能について、独自の視点で解説しています。「ジョイコン」のモーションIRカメラやHD振動等の性能が分かれば、より一層「ジョイコン」に搭載されている各センサーを使用したゲームが楽しく遊べると思います。
「ジョイコン」の各センサーについて
■ジョイコン(右)■
・NFC(近距離無線通信)
・モーションIRカメラ(赤外線で物の形や動きを検知する装置)
・加速度センサー(動いた速度を検知する装置)
・ジャイロセンサー(動いた方向を検知する装置)
・HD振動(微細な振動表現が可能な装置)
■ジョイコン(左)■
・加速度センサー
・ジャイロセンサー
・HD振動
※NFCとモーションIRカメラは右のジョイコンだけに搭載されていますが、販売価格に差はなく各4,480円+税で購入可能です。
HD振動の性能について
MacBookに搭載されている感圧タッチトラックパッドの振動と同じような振動の場合、「ジョイコン」に搭載されているHD振動の完成度は相当期待でき人間の触覚も騙せます。対してiPhone7に搭載されている感圧式ホームボタンと同じようなら、人間の触覚を騙すことは不可能でしょう。
紹介映像や体験会での使用者の反応を見ると、視覚で動きを捉えようとする場面が見受けられるので、触覚では判断が付かないほどリアルな振動である可能性が高そうです。
モーションIRカメラの性能について
IRとはInfraRed(赤外線)のことで、モーションIRカメラは写真を撮影には向いておらず、物の動きや形や物との距離を捉えることに特化したカメラです。人の目には見えない光を捉える事ができるので、暗い場所でも物の動きや形を捉える事ができます。しかし、体験会でスポットライトが顔に当たっている状態では全く反応しない場面があり、日差しが強い日に屋外で遊ぶと反応しないかもしれません。
物の形を認識する性能についても、認識に少しタイムラグがあり改善の余地がありそうです。ソフトでモーションIRカメラの性能が左右される場合、ソフトの改良でまだまだモーションIRカメラは進化すると思います。
ジャイロセンサーの性能について
ジャイロセンサーに関してはWii Uと同じ又は改良されており、性能面でもWii Uの時点でロケットに搭載できる性能を誇っており、速い動きも遅い動きも対応できます。
紹介映像や体験会からも分かるように、リアルタイムにゲーム画面に反映されており、ジャイロセンサーの性能は十分期待できると思います。
加速度センサーの性能について
ジャイロセンサーと同様に高性能である事が、紹介映像や体験会から分かります。加速度センサーとジャイロセンサーの組み合わせにより、お互いの不足箇所を補い精度を向上させているので、加速度センサーもジャイロセンサー同様に十分期待できると思います。
また、「真剣白刃取り」の体験会では手の方が遅くても、刀を止めている場面がありましたが、センサーではなくソフトで調節しているように思います。「ガンマン」でも分かるように、センサーの感度は最低でも1000分の1秒です。
まとめ
「ジョイコン」全体を通して個人的にはHD振動が気になるところです。ジャイロセンサーと加速度センサーの性能はWii Uである程度想像が付きますが、HD振動についてはMac Bookのトラックパッドを操作したことがあるので、それと同等以上の性能に期待してしまいます。
また、モーションIRカメラの情報が少なく「1-2-Switch」の体験会ではモーションIRカメラが反応しない場面もありましたが、環境やソフトの改善で性能が向上されることを願います。
最後に「ジョイコン」を他者が体験している映像や、事前に発表されている情報を基に解説しているので、実際に操作した感覚とは異なる点も多いと思いますが、参考程度にして頂ければ幸いです。