ポータブル電源を0円で使用する方法について記載しました。リチウムリン酸鉄電池の登場で大きく寿命を伸ばし実用的レベルまで進化したポータブル電源ですが、何年使えば実質タダで使用できるのか気になったいる人も多いと思います。個人的にも気になったいたので実際に調べた結果について記載しました。
保証期間が5年と言う商品も登場しより実用的になったポータブル電源の購入を考えられている方は必見です。
ポータブル電源を選ぶポイント
1、リチウムリン酸鉄電池(リチウム鉄リン酸電池)が使用されている
リチウムリン酸鉄電池は充電サイクルが3000回と高寿命
2、正弦波出力タイプまたは純正弦波出力タイプ
表記は違いますがどちらも全く同じです。純正弦波の対義語が擬似正弦波となります。
3、出力600W以上(瞬時出力1500W以上)
1200Wの電子レンジを使用する場合は出力1200W以上のポータブル電源が必要です。モーターを使用している製品であれば瞬時出力1500Wまでの製品が使用可能です。
4、容量500Wh以上
Whとは1時間500Wの製品を動かすことができると言う意味です。
ポータブル電源を選ぶ際の重要なポイントはいくつかあります。まず第一に、リチウムリン酸鉄電池を採用しているかどうかです。この種の電池は充電サイクルが3000回も持続するため長寿命です。
電子レンジなどの1200Wの機器を動かすためには、出力1200W以上のポータブル電源が必要になります。また、モーターを搭載した機器の場合は、瞬時出力1500Wまでの製品を選択することが推奨されます。
容量に関しては500Wh以上のポータブル電源を選ぶことをおすすめします。ここでいうWhとは、500Wの機器を1時間動かすことができる容量のことを指します。これらのポイントを念頭に置いて、最適なポータブル電源を選択することが大切です。
今回検証に使用したコスパのいいポータブル電源
今回検証に使用したUGREENのポータブル電源「PowerRoam600」は、リチウム鉄リン酸電池を採用し、約3,000回という長いサイクル寿命のポータブル電源になります。このポータブル電源は、大手電気自動車会社BYDと共同開発された信頼性の高い電池を使用した商品になります。
製品(容量680Wh)は約50分で0から80%まで急速充電可能であり、フル充電には約1.5時間かかります。さらに、最新のMPPTソーラー充電技術を利用して、ソーラーパネルで約4時間ほどで満充電が可能です。
MPPTソーラー充電は新しい技術ではありませんが、曇りでも効率よく充電することのできる技術と考えていただいて差し支えありません。
UGREENポータブル電源は最大12のデバイスを同時に利用できる合計出力965W(コンセント出力は600W)を誇ります。UGREEN独自の技術である「U-Turbo」により、瞬時出力1500Wを実現し、家庭用電気機器にも対応しています。
出力600W(瞬時出力1500W)とは、1200Wの電子レンジ(高圧トランス式・インバータ式)は動きませんが1200Wのモーターで動くドライヤーは動かすことができると言う感覚です。
製品の冷却ファンの騒音は40dB以下と静かであり、わずか9kgの軽量設計ですが常時持ち運ぶには重いです。さらに、内蔵バッテリーが尽きた場合でも約7時間点灯し続ける緊急モードを搭載しています。
発電機(ガソリン)とは違い騒音もなく排ガスを気にせず車内で使用することができます。
UGREENポータブル電源には5年の保証が付いており、安心して長期間利用できます。また、AC電源ケーブル、変換ケーブル、充電ケーブル、ケーブル収納バッグなど、様々なアクセサリーが付属しています。UGREENポータブル電源は、車中泊や防災グッズ、省エネや節電停電対策、非常用電源として最適です。
価格は79,800円(税込)となります。
Amazonで購入すると25%OFFで購入できるので59,850円となります。
何年使えば実質タダで使用できる!?
以下の計算はソーラ発電や車、カフェなど無料でポータブル電源の充電ができることが大前提となります。
全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「新電力料金目安単価」によれば、1kWhあたりの平均的な電気代は31円です。今回は、1kWhの電気代を31円として計算します。
1kWhとは、1000W(1kW)の製品を1時間動かすことができる電力と言う意味です。
充放電での変換ロスについては、充電時95%放電時92%の場合、変換ロスは13%となり変換効率は87%(100%−13%=87%)となります。
以上の条件からUGREENのポータブル電源「PowerRoam600」を1回満充電するためには、24.2円必要であることが計算できます。
容量680Wh×変換効率(87%)=充電電力781Wh
充電電力781Wh×0.031円/Wh=24.2円
よって、毎日1回680Wh消費した場合は、59,850円÷24.2円/日=2,473日使用すれば製品代を上回る計算となります。2,473日は約6年9ヶ月となります。
土日祝日のみ使用した場合、計算上は約24年でもとがとれる計算となります。
104日×24.2円/日=2516.8円/年
59,850円÷2516.8円/年=約24年
条件 | 必要年数 |
毎日1回充放電 | 約6年9ヶ月 |
毎日2回充放電 | 約3年4.5ヶ月 |
土日祝日1回充放電 | 約24年 |
土日祝日2回充放電 | 約12年 |
以上のことから、ポータブル電源は電気を持ち運べるという利便性が最大のメリットです。一方で、節約を目的としてポータブル電源を購入することは、デメリットと言えます。コスパは悪いです。
ポータブル電源は緊急時の非常用電源として、またアウトドア活動や災害時の備えとして有用ですが、単に節約を目的とする場合には、初期投資が必要であることからもとを取るには毎日使用しても約6年9ヶ月必要です。